
美容学校に通っていると、定期テストと言うものが存在します。
明日、私は定期テストを受けるのですが、テストについて色々な考え方や思い出があるので、今回はテストに関する話をします。
テストは、高校時代はもちろんのこと、大学でもありました。
当時は、基本的に筆記試験であるとかレポート提出による試験スタイルが基本でした。
高校の時であれば、とにかく勉強して知識を詰め込んで問題を解いていくという方法でしたし、
大学に入ってからは知識を詰め込むばかりでなく、レポートを駆使しながら考えて答えを書いていくというものでした。
これから、美容師やヘアメイクアーティストになりたいと考えている方、
他にも社会人になりたいと考えている方に、私が大学生当時、教授に言われた言葉で印象深いものを1つご紹介します。
「社会に出たら答えを出さなければならないことは増えるけど、
基本的にはどこかしらに資料があるから、それを駆使できる大人になりなさい」
とても参考になるなと思いました。
ちなみに、この先生の定期テストは資料の持ち込みOKでした。
さて、美容師やヘアメイクアーティストですが、基本的には毎回お客様の要望に対して答えを出さなければなりません。
どんな風にカットやスタイリングを行えば良いかというのは、想像しても限界があります。
そこで大切なこととしては、お客様から意見やイメージを伺い、どんな髪型にするかと言うことがあります。
もし、言葉だけでは抽象的すぎて分からないという場合、雑誌などを見せながら「この髪型にしたい」というものを探っていきます。
要するに、先ほどの教授ではないのですが、答えを出すためには資料があるということです。
つまり、自分の想像力やクリエイティブ性を磨くことも大切ですが、必ずしもそこにこだわる必要はありません。
ヒントはどこにでも転がっているのです。
ただし、ヒントから答えを導き出すために、美容師やヘアメイクアーティストの場合は絶対に必要なことがあることをご存知でしょうか。
それが、技術です。
美容学校では定期テストとして、基本的には実技試験を行います。
ある期間で身に付けた内容をテストされるのです。
こればかりは、答えが出てくるものでもありません。
自分の身体にしっかりとしみ込んだものでなければスキルとして活用することができないからです。
美容師やヘアメイクアーティストに求められるものは、ある意味では問題解決までのスピードではないかと思います。
お客様が来店されてから、すぐにして欲しい髪型が決まっている場合もあれば、
髪型自体はパーマや縮毛矯正の後に考えたいというケースもあります。
最短で0分、最長で2時間程度は時間的な猶予があるということでしょうか。
しかし、「こういう髪型にしてください」と言われてから、お客様が満足する髪型を作るまでには時間が限られています。
そして、限られた時間の中で、毎日、自分の能力を試されていると言っても良いでしょう。
学校で行うテストは、美容師として働き始めてからの時間的なプレッシャーに比べたら圧倒的に簡単です。
極端な話、時間以内に目的のものが達成できなくても怒られませんし、技術力が未熟だとしても困ることはありません。
しかし、上述したように、社会に出てからはテストよりも圧倒的に高いプレッシャーを掛けられながら
カットやスタイリングを行わなければならないのです。
定期テストに臨むということは、プロレベルで実践できるようにならなければいけないということです。
こういう問題意識を持ちながらテストを行うことで、より、価値のある内容になるのではないかと思います。
と、今回はビジネスっぽいブログになってしまいましたね。
経営学部を卒業して、身に付けた意識なのかなと思います。